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愛の継承

.22 2016 .+*Fragile Minds*+. comment(0) trackback(0)
 永遠の愛を、貴方に誓った。
 二人の幸せは、長く、永く、続くものだと信じていた。
 悲劇のヒロインになんて、私はならないと思っていたし、悪運の強い貴方に、吃驚するようなことなんて、起きるはずもないと決めつけていた。
 いつも以上に力を込めて、想いを込めて、精一杯の笑顔で送り出したその日、貴方は唐突にこの世を去った。
 原形を留めないほど可哀想になった貴方に、私は近寄ることさえ出来ず、手を握ろうにも、貴方の手は、握ることの出来ない姿に変わり果てていた。
 幸せな日々の、何十日目。
 不幸せな日々の、一日目。
 突発的に始まった、貴方のいない毎日。
 一人分の食事なんて作れなくて、食べてくれる貴方がいなくても、私は二人分の食事を用意した。
 貴方の服にアイロンをかけ、畳み、しまった。目につく一番上の服から着る癖があるから、洗濯したのは下の方に入れる。そんな気遣いを、もうしても無駄だと思うだけで、震えずにいられなかった。
 貴方がいない世界は、脆く、生きる意味さえ、見出せなかった。
 私は、貴方と共に歩まなければ、前に進むことの出来ない人間になっていた。
 いつか来る別れ。それは、ずっとずっと先のことだと思っていたのに。何の覚悟も出来ず、何の準備も出来ていなかった。
 私だけが取り残された世界で、私はどう生きて行けば良いか分からなかった。
 虚ろな日々が続いた。
 世界がどれほど移ろいを見せても、私の時間は、止まっていた。

 貴方が恋しくて、恋しくて、耐えかねたある日。
 思い出にすがるように、貴方の似顔絵を描いた。
 一枚、出来上がった瞬間に、私には、貴方がそこにいるように思えた。
 倒錯なんだろう。狂疾なんだろう。幻想なんだろう。
 けれど、何でも良かった。
 貴方を見たかった。貴方を愛したかった。
 貴方に会いたい。会い続けたい。
 様々な貴方を、必死に、必死に追い続けた。出来上がる似顔絵が、私には、貴方そのものに思えた。
 不幸せな私。けれど、私は不幸せだと、感じなくなって行った。
 愛は今も、私の心に、強く、強く輝いている。その愛は貴方が生きていた頃と、何ら変わらない。
 今日も私は筆を執る。
 貴方を想い、貴方を描く。

 私は貴方を、愛している。


小さなアトリエに、まだ若い女性が、ひっそりと佇んでいる、そんな情景です。

先日、本屋で、子どもを出産した後、百日と十数日で亡くなった妻の話を書いたある夫の本を見かけました。タイトルは忘れてしまったんですが、機会があれば読んでみようかと思った次第です。

まあ、そこにほんの少しだけ着想を得たような得ていないような、今日のお話です。最近暗めな作品が続いていますが、多分、色々と悩んでいるから、影が作品に落ちているんじゃないかな、って思います。早く悩みを解決したいです。そんな大したことじゃないですけど。


最近、色々絵の練習をしてます。
が、表だって上げるのは恥ずかしいので、追記にこっそり載せておきます。
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Can't Stand By Me

.08 2016 .+*Fragile Minds*+. comment(0) trackback(0)
 誰も私の傍には立てない。
 私を形作るのは、私だけ。
 他の誰だって、何だって、私を私たらしめることなんて許さない。
 私を認めるのは、私だけ。
 私以外が私を私だと言っても、私はそれを認めない。
 だってそうでしょう? 認められないから、誰かに決められた自分は、自分が一番殺したいと思ってる。そうやって哀しみの連鎖を断ち切れない人たちが、今日も銃を片手に、ナイフを片手に叫んでる。
 私は、私が作らなきゃ、創らなきゃ。
 他の誰も成り代われない私。
 私が満足出来る私は、私にしか用意出来ない。
 誰も私の傍には立てない。
 誰も私の傍には立たせない。
 私は貴方の傀儡じゃない。
 私は貴女の玩具じゃない。
 私を決めるのは、私だ。


他の何かが決めた自分なんて、どうやったって解き放たれた自分じゃない。
そう思います。

でも、無闇に反体制派になる必要なんてないと思います。その是非を問うつもりはありませんが、周りの何もかもを否定して、破壊の限りを尽くした世代を、俺は腑に落ちない気持ちで受け止めていますから。

創造は破壊の上に成り立つ、そうだとして、破壊しか生まない破壊があったと思うので。

そんな抽象的な話はさておき、周囲の助力、助言を加味しながらも、自分の人生の決定は自分でしよう、っていうお話です。

まあ、若気の至りって、お年を召された方には思われてお終いなんだろうなぁ。
でも、それが無きゃ、やっぱり大人にはなれないんじゃないの?
とも思うので、俺はこれからも無頼(っぽく)でロック(っぽく)に生きて行こうと思います。




ラスカル可愛いです((´▽`*))

白い壁

.21 2016 .+*Fragile Minds*+. comment(0) trackback(0)
 背中をぴたりと貼り付けて、泣いた。
 こんな日を、想像したことなんて無かった。

 私は何を、間違ったんだろう。
 何を、間違ったんだろう。
 何を、何を。

 きっかけは、何かが欠けた感覚。
 何かがなくなった。
 それが何かは、私には分からなかった。
 少しずつ、彩りが、輝きが、褪せて、見えなくなった。
 小さな欠落。
 取り戻せなくて、取りこぼしたままにした。

 はらり、はらり、はらり。
 剥がれ落ちて。
 さらり、さらり、さらり。
 すり抜けて行く。

 白い壁、白い壁。
 私はこれを、何色にも染められない。
 心から溢れ出す、瞳から滲み出す。
 それなのに。
 それなのに。
 私はこれを、何色にも染められない。

 誤った人は、きっと、誤ったまま。
 誤った人は、きっと、正しくなんてなれない。
 正しく振る舞うようにはなれるんだろうけど。
 正しい人には、きっと、なれない。

 私は声を上げて泣いた。


深夜に書くとこうなる。

Cold, so cold

.17 2016 .+*Fragile Minds*+. comment(0) trackback(0)
 出逢えば出逢うほど、別れる数は増えて、心に隙間が出来て行く。
 誰とも出逢わない人生は人生ではなくて、それを拒めば、心は枯れて行く。
 だから、私は生きて、誰かと出逢って、誰かと別れる。
 そして、心に隙間を空けていく。
 どうやっても埋められないその隙間から、冷たい風が吹き込んで、私の心を締め付ける。
 ねえ、生きるって、辛いことだね。
 いつだったか貴方、私に言ったね。
 その意味がやっと分かった。
 でも私、貴方みたいになれないから、なれなかったから、生きるしかなかったよ。
 醜さを巻き取りながら、自分の一部にしながら、綺麗に笑えるように生きて来た。
 そうするしか、ないんだ。
 貴方みたいになれない私は、生きるしかない。
 嫌いなモノに、嫌いだと言ってのけるだけの強さは、私にはとても持てそうにないから。
 この冷たさは、そう言って貴方と別れた私への、罰。
 それでも私、貴方とはいられなかった。
 私はとても、人間だったから。


マフラーを巻きたい。

こちら側

.01 2016 .+*Fragile Minds*+. comment(0) trackback(0)
 夕暮れ刻。
 夕陽に照らされながら、私は、フェンスに手をかけた。
 前へ伸びる影。風が吹く度、髪が揺れるのが見えた。
 緑色のフェンス。
 こちら側と、あちら側で、見える景色は繋がっているのに、同じはずなのに、こうして立てられた柵が、私の心に、その二つが異なっていると、植えつける。
 何かを分けるということは、その二つに優劣を付けるきっかけになる。
 私のいるここは、望まれた場所。
 あなたのいるこの先は、望まれなかった場所。
 私は、生きることを望んだ。
 あなたも、生きることを望んだ。
 あなたは、私が生きることも、望んだから。
 私は、ここに来ることになった。
 でも、そのために、あなたはこの先に留まらなければならなかった。
 あなたを愛しているなら、私もこの先にいるべきだった。あなたと共に生きるべきだった。
 あなたの言葉を受けて、素直にこちら側に来るべきではなかった。
 私は、私が可愛かった。生きたかった。
 愛のために死ねなかった。
 後悔は、その罰。
 でも、仕方ないじゃない。
 私は、苦しい思いをしたくなかった。
 生きたかった。
 たとえあなたのためでも、死ぬことは出来なかった。
 なのに。
 苦しい思いを、生き残れても、している。
 あなたはまだ、生きているだろうか。
 私にはもう、あなたを愛する資格は、無いけれど。
 それでも、どうか、こうして、苦しみながら、偲ばせて欲しい。
 あなたへの想いは、断ち切れないから。
 フェンスに手をかけて、涙を流す。
 もう過去には、戻れないから。


ベルリンの壁、が世界を分断する壁としては、一番有名ですけど。
普通のフェンスでも、囲いでも、なんとなく辛い。

心の中に立った柵は、自分の選択を責める。
ああすれば良かった。
こうすれば良かった。
過去と今との境に立って、様々な苦悩を生む。
それでも過去に戻ることは、出来ないから。

今より先を強く生きる、それしかない。
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