スポンサーサイト

.-- -- スポンサー広告 comment(-) trackback(-)
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

五年前に見た景色の話

.28 2015 .+*詩*+. comment(0) trackback(0)
 五年前。十六の冬。厳密に言ったら四年と半年前だけど。そこは、五年前、ってことにしておこう。キリが良い数字、好きだから。
 それで、五年前の冬。
 修学旅行でアメリカに行ったんだ。
 そう言ったら、「えっ? 修学旅行でアメリカ?」って言われそうだけど、うん、アメリカ。うちの高校、ちょっと特殊だったから。
 今のところ海外旅行ってそれっきりなんだけど、そのアメリカで見た景色で、今も鮮明に胸に焼き付いて離れない景色があるんだ。
 自由の女神。あれがある小島。
 ニューヨークで、船に乗ればすぐに行ける距離の所にあるんだけど、そこでの景色を、今も忘れられない。
 もちろん、そこに降り立っての景色も、壮大だったけど。
 記憶に残ってるのは、そこじゃない。
 心に残ったシーンは、夕暮れ時、帰りの船から見えたもの。
 沈みかけの太陽が、空を淡く緋色に染めて。
 そんな世界に、雄大な自由の女神。
 心の全てを覆ってしまうほどの、美しさ。
 自由の女神がどうして出来たのかとか、自由の女神がどうしてそんな名前で呼ばれるのかとか、自由の女神がどうしてそこにあるのかとか、そんなこと、全部頭から抜け去って。
 ただ、そこに、美しいものがあった。
 心を埋め尽くした。
 一枚の絵だった。
 そして、それを見た俺は。
 それを、今度は大切な人と一緒に見たい、そう思ったんだ。
 当時の俺は、それから先、自分がどんな恋をして、どんな人と付き合うかなんて、カケラも分かっていなかったけど。
 大切な人、出来るのは分かってたんだな。
 あれからアメリカに行くことが無かったのは、あの時、そう決めたからに違いない。
 行こう、って提案して、うん、って答えてくれるようになったら。
 俺はもう一度あそこに行くんだ。
 手を繋いで。
 あの感動を、共有するんだ。
 でも感動してくれるかな、とか、野暮なことを言ってみたりもするけど。
 何より欲しいのは、俺が感動したあの景色を、一緒に見てもらうことだから。
 もし、それで同じように感動したりしてくれたら。
 俺はまた、恋に落ちるんだろうな。
 本当、何回惚れ直さされるんだろうね。
 その日が来るまで。
 もう少し?
 まだ少し?
 それは分からないけど。
 来るよ。
 五年前の俺に、一先ずそれを伝えておくよ。
 君の決意と願いは、必ずこの先、叶えてみせるから。
 そう思った、二十一になりかけの夏。




ジャンル分けが難しいんだけど……。
詩で良いよね。

これはフィクションじゃないし、詩じゃないかもしれないけど?
そんなこと考えるの、野暮だよね。

本当、俺って。

ロマンチストだね。恥ずかしい。

でも、誰より恋に、愛に真剣な人だってことは、自信を持って言えるよ。
スポンサーサイト

  • comment
  • secret
  • 管理者にだけ表示を許可する

trackbackURL:http://miyutayu.blog.fc2.com/tb.php/1047-1d021dba
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。