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綺麗な薔薇の咲く土壌

.12 2015 .+*詩*+. comment(0) trackback(0)
 人差し指を床に向けると、紅い滴。
 白熱灯に照らされた肌は、こんなにも、生きていると主張して止まない。

「貴女を好きな頃があった」
「貴女を好きな頃があった」
「貴女を好きな頃があった」

 求められるのに、求められたいと望んで。
 求められる人ほど、求められる意味を知らない。
 求められすぎて、求められないことを忘れる。
 贅沢で、豪奢で、我が侭だ。
 貴女ほど醜い人を俺は知らない。
 貴女ほど残酷な人を俺は知らない。
 それでも――

「貴女は不幸せだ」
「貴女は不幸せだ」
「貴女は不幸せだ」

 貴女を形作った何かが、誰かが。
 俺は憎い。
 廻り廻った悪意が、今日も誰かを傷付ける。
 貴女を闇に堕とした人。
 諸悪の根源は何処に。

 薔薇を掴む。
 痛みも厭わず、握り潰す。

「こんなにも、こんなにも、俺は醜くなってしまった」

「貴女のせいで」
「貴女のせいで」
「貴女のせいで」

 薔薇の命を摘み取っても、俺は幸せになれない。
 俺の心を壊しても、貴女は幸せになれなかった。
 貴女の想いを砕いても、彼は幸せになれなかった。
 悪意は誰も救わない。悲しみは喜びを生まない。
 それでも彼らは、何かを傷付けて、幸せになろうとする。幸せを生む幸せが、彼らには残っていないから。

 人差し指を床に向けると、紅い滴。
 白熱灯に照らされた肌は、今日もまた、不幸せの色に染まって滲み行く。




あ、俺は元気です。
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