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林檎と鬱恋

.06 2016 .+*詩*+. comment(0) trackback(0)
 私は恋をしていた。
 林檎みたいな恋だった。
 可愛らしくて、小さくて、私の身の丈にあった恋。
 見ているだけで良いとか、話せただけで幸せだとか、私はその小ささに、よりかかって、その小ささを、言い訳にした。
 でも、林檎はいつか食べなければいけない。
 食べられない林檎は、腐ってしまう。
 可愛らしいあの赤い姿も、黒く滲んでいく。
 記憶を失くしでもしない限り、恋の終わりに綺麗さは存在しない。
 林檎みたいな恋。
 いつか私は、それに翻弄されるようになっていた。
 瞳に映すだけで良かったのに。言葉を交わすだけで良かったのに。
 林檎はどんどん大きくなって、使命を果たされないことに憤るように醜くなって、私の心を蝕んだ。
 それでも私は、恋に誠実にありたくて、恋に真摯に向き合いたくて、恋に愛想を尽かしたくなかった。
 鏡の前の私がどれだけ目を腫らしていても、私は恋を信じた。
 報われない恋の行方は、愛の喪失だと思う。
 自分の中から、愛が消えて行く。
 好きだった人を憎むようになって、そんな気持ちになって行く自分に嫌気が差して、それでも好きを嫌いに出来ない。
 歪んだ愛。でもきっとそれは、歪みでしかなくて、愛じゃない。
 本当は、林檎みたいな恋は、しちゃいけなかったんだ。
 わがままで良くて、身勝手で良くて、もっと素直になれて、もっとバカになれて、もっと、もっと、現実を見なきゃいけなかった。
 伝えるべきだった。知るべきだった。私が彼を好きなように、彼が私を好きなのか。あるいは、私を好きじゃないのか。
 退いちゃいけなかった。進まなきゃいけなかった。他の誰かが話しかけようとしてたから、一歩下がった私は、本当のところ、いったい誰を幸せにしたかったんだろう。
 おとぎ話は、夢物語。
 ガラスの靴はシンデレラの足にはまらない。王子様は野獣に化かされていない。毒林檎は白雪姫を永遠の眠りにつかせる。
 林檎みたいな恋は、鬱恋。
 笑顔を、愛を、想いを奪う恋。
 なのに、なのに。
 後悔が出来ない。
 悔やんでいるのに、悔やみ切れない。
 不幸せなのに、幸せじゃなかったと言えない。
 私は、林檎を嫌いになれない。


暗い作品を書けないくらい普通に幸せな毎日なので、作品を書く気が湧かないっていう不思議な状況。
あ、いや、不幸せでいたいわけじゃないよ。
なんて言うか、不幸せな時って、とにかくもう死にもの狂いで生きてて、感情の渦に押し殺されそうになって、だから文字をひたすら生むんだけど、その状況が激しく長く続いていたせいか、それ以外の文の生み方を忘れちゃった、みたいな。
後はまぁ、幸せだとほわほわしちゃう。

でまぁ、なんか書かなきゃな、ってなって、はい出来た。
こーゆー作風、むしろ好きになってるんだよね。っていう。東京喰種の表紙みたいな感じ。

一応幸せなのも書くけど、あれはただの惚気だw

まぁ、とにかく書くのは大事だ。
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