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美しさを語る

.05 2016 .+*詩*+. comment(0) trackback(0)
 彼女は美しさを語った。
 数多の事物を前に、その美を審らかにした。
 美に非ざるものは、在るべからず。
 常々、彼女はそう口にして、この世の醜なるものを、排して生きた。
 そしていつしかそれは、病と化した。
 美しくない物を、その瞳に映すまいと、彼女は目を閉じ、美しくない音を、その耳に入れるまいと、彼女は耳を塞いだ。
 しかしそうしても尚、隙間から漏れ入った〝美しくない〟ものたちは、彼女の心を蝕んだ。
 やがて、彼女は美しくなくなった。
 彼女は全てを断った。
 求めるが過ぎたるが故、彼女の心はこの世を捨てた。

 ある朝、使用人が扉を開けると、彼女がいつも腰掛けていた美しい椅子に、彼女が身に纏っていた美しいドレスだけが座っていた。
 彼女は雲に隠れた。
 その後誰一人として、彼女の姿を見る者はいなかった。


なんか吟遊詩人が歌ってそう。

今回のお話は、美しい、に関するお話。
美しさを語る人って、大変だよね、っていう。

ほどほどが良い。何でも。
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