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紅葉の人

.17 2016 .+*詩*+. comment(0) trackback(0)
 桜が舞う頃に、ふっと思い出した。
 紅葉が舞う中に、何処かを見つめていたあなた。
 あなたの目に何が映っていたのか、ついぞ分からなかったけれど、あれから少し経った今、あの頃よりは、あなたがそうした理由に、思いを馳せることが出来るようになった。
 呼びかけることを躊躇うほど、あなたは色に混じっていて、もし、紅葉の一枚でも、自分の目を覆ってしまっていたら、次の瞬間には、あなたがいなくなっている、そんな気がした。
 あなただって、さすがに普通の人間だったから、いなくなる時は、他の人と同じようであったけれど、もしかしたら、魂みたいなものは、三度目の紅葉を見に行ったあの日に、あなたが見つめていた方へと、行ってしまっていたのかもしれない。
 あなたと逢うことがなくなってから少しして、家を替えることになって、紅葉の美しい所からは、随分離れてしまった。あなたが好んで食べた杏蜜も、最近は目にもしていない。距離的な問題だけだろうかと、近頃は考える。もし、あのまま同じ所に留まっていたとして、きっと、今と同じく、それらには触れなくなっているんじゃないかと、寂しく思った。
 あなたと違って、私は、虚しいばかりの、寂しい人だから。あなたと離れて、世界は彩りを失ってしまったなんて、冗談にしかならないことを、真剣に考えてしまう。
 未練がましく、ただただあさましいと思いながらも、秋の訪れは寂しさばかり募らせるから、いつしか春が好きになって、鮮やかな紅や橙を見るよりも、頬のように薄く染まった白を見る方が、好きになってしまった。
 それでも。
 桜が舞う頃には、ふっと、あなたを思い出す。
 命が舞う度に、思い出す。
 あなたのもとに参りたいけれど、きっと、あなたの気持ちが心の底から分かるようになるまでは、それも許されないだろうと、感じているから。
 後幾度かは、あなたを偲びながら、こうして、私は微笑むのだろう。


今日はいつもと少し書き味を変えてみました。

どうしてこの時期に紅葉の話を書いたのか。全く分かりません。今回は完全に謎です。謎ですが、らしさは出ていると思うので、まあ良いとしましょう。地味に、仕上がりを気に入っていますし。

最近は本当に多くの方に見ていただいているようで、自分としても嬉しい限りです。もう少し更新の時間を一定にすれば良いのかもしれませんが、特別な事情の無い限りは、毎日更新するように心がけて参りますので、どうぞお手すきの頃合に、ふらりと立ち寄っていただければと思います。


ここからは日記ですが、京都美術館で開かれている、モネ展を見て来ました。



光の画家と呼ばれている(そうだと見てから知りました)、印象派の画家ですね。母がかねてから見たいと言っていて、京都の地理には自分の方が詳しいので、共に足を運びました。

油絵が中心で、また風景画が主な対象の画家(大変有名な『印象 日の出』の京都での展示は21日までだそうです)なので、審美眼が肥えていない俺には中々難しい感じでしたが、目、が捉える世界については、非常に参考になったように思います。

芸術が世界を切り取る時、どんな風にするのが、より何かを伝えられるものたらしめるのか、といった感じにですね。

ルノワール展も同じ場所で3/19から開催だそうですよ。


最後に、最近描いた絵の中で一枚、気に入ったものがあるので載せておこうと思いますが、ちょっと内容に過激(やや暴力的です)な部分があるので、【閲覧注意】と付しておきます。
それでも見て下さる、という方だけ、追記の方からご覧下さい。スマホからだと追記がなく、そのまま表示される場合があるので、くれぐれもご注意下さい。


心の中の、消したい自分。
それを消そうとするけれど、顔色一つ変えず、じっと見つめ返して来るだけの彼を、結局どうすることも出来ない。
そんな感じです。
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