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貴女は涙を知らなくて良い

.15 2016 未分類 comment(0) trackback(0)
 馬鹿にしているのかもしれない。
 嘲っているのかもしれない。
 少しだけ前を歩いているからって、偉そうなことを言うなって、突き放されるかもしれない。
 それでも、目の前に可憐な花があって、その美しさを守りたいと感じた時、もうその花を咲かせることの出来ない人は、ただ、その花に訴えかけるしかない。
 先人がして来たように。
 鬱陶しくても。胡散臭くても。
 この先に転がる小石を取り除こう。
 生きろよ、強く、美しく。
 その彩りを大切にしろよ。
 きっとお前は、泣いたことなんて無いんだから。
 このまま、泣くほどの不幸せを知らずに生きて行って欲しい。
 躓くことさえ、するなとは言わないから。
 あんな悲しみは知らなくて良い。
 あんな哀しみは知らなくて良い。
 その無邪気な笑顔を浮かべていて欲しい。
 この身に幸せが訪れなくても、構わないから。
 貴女には、どうか訪れるように。
 願うよ。切に。切実に。
 貴女は涙を知らなくて良い。


生きているだけで涙が流れてしまうような人生には、陥らないで、と。
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