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さよならをこの世界に

.12 2011 .+*詩*+. comment(0) trackback(0)
後一歩、進めば真っ逆さまだ。
何処とも知れぬ屋上の、その最も端にある段差の上に、俺はたった一人で立っていた。
幸い、今夜は風は強くない。
無意識のうちに落ちる、そんなことはない。
「やっぱり、誰も来ないな」
来てほしかったんだろうか。誰にとでもなく呟いた言葉の意味を、口にしてから考えた。
真下の景色は、宵闇の黒に染まってさっぱり見えない。
この奈落とでも呼ぶべき深淵に、俺は落ちていくのだ。
後悔なんてーー
死ぬほどある。
だけど、流す涙すら、無い。
頬を伝う涙は、とうの昔に枯れ果てたのだから。
「寒い、な」
落下の時間を楽しむために、最低限の衣服で寒空の下を歩いて来たのが悪かったのかもしれない。
これから死にに行くというのに、随分日常的なことを考えられたものだった。
支えてくれた人を放り捨ててこんなことをするなんて、もし来世でまた巡り会えるとしても、顔向けは出来ないに違いない。
だけど、俺を優しく受け止めてくれるのは、もう終わりだけなんだ。

最後の最後ぐらい、未練を残したくはない。
だから、俺は思い切って足を踏み出す。
………………
…………
……
かけられた多くの言葉が脳裏を過ぎ去り、また消えて行った。
「さよなら、この世界」
ふわり、と感じた風は柔らかく、とても優しかった。
※これはあくまで詩です。
現実の俺とは一切関係ありません!
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