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救済拒否

.03 2013 .+*詩*+. comment(0) trackback(0)
 この世界はひどく残酷だ。
 救いを求めている人間を突き放さなければならない事態に、何故陥らなければならないのだろう。
 そう思いながら、俺はまたまとわりついてくる生ける亡者に止めをさす。
 それしか彼を救う手だてはないのだ。
 そう思うことで自分の心を救った。
 とても理不尽な世界。
 けれどその事態を招いたのもあるいは俺のそれまでの行動ではなかったではないだろうか。
 その可能性に行き着く度、俺はそれを全力で否定しようとした。
 俺がやっているのは、自分の行動の果てを無責任に否定しているのに等しいのではないか。
 また一人、縋り付く。
 腕に絡み付いた両の手を引きはがす。
 彼女を見る俺の目は、彼女の目にどう映っただろう。
 手酷い悪魔の顔に見えたんだろうか。
 彼女の瞳を直視するのが怖かった。
 もし彼女もまた、俺が作り上げたのだとしたら?
 あるいは、彼女を亡者に貶めたのは、俺の行動だったとしたら?
 ここに腐るほど溢れる人たちは、俺が人として仕上がるために犠牲になった人たちだとしたら?
 遠くで懺悔の時間を告げる教会の鐘が鳴った。
 さあ、悔い改めなさい。そう聞こえた。
 罪を神に告白し、贖いに身を投じなさい。
それが貴方の救済に繋がるのです。
敬虔な修道士は俺に説く。
救われたいのでしょう? と、優しい顔をして。
ああ、矛盾が見える。
救いを求める人間を突き放し続けて来た俺が救いを求める人間に成り下がる。
亡者の救いと俺の救い、決して違うものではないだろう。
本質にあるのは、苦しみから解き放たれた自分を求める心だろうから。
だから、俺は救済を謳うその声を、振り払う。
もし俺が全てをなぎ払ってここまで来たと言うのなら、これからも俺はそうし続けるしかない。
亡者を蹴散らし、己がための世界に生きる。
この世界は残酷だ。
だがその残酷さは、俺には降りかからない。
何故なら俺は、残酷さを振りまく者だから。
許されないのだ。
亡者になり損ねた生者は、永劫の辛苦の中に在りながら、今日も屍の上に立つ。
ここは楽園ではない。転がる骸に、歪んだ顔が反吐を吐く。


俺は王が好きです。
突然ですが。
その支配体制に入ったらどうだ、というのはまた別の話ですが、優れた王の生き様、考え方は非常に好きです。
Fateシリーズはそんな王の生き様を美しく、そして力強く書き出してますよね(特にFate/Zero)。
あの何物にも屈してなるかという考え方、生きる上で必要な力強さだと俺は思います。
市民革命以後、多くの世界で人は平等だと言われ、社会身分は均一化されることが多くなりましたが、そのせいで忘れ去られた〝必要なもの〟もたくさんあると思います。
それらに目を向けて、己の力にしていくことが出来れば、日々感じるような悩みや苦しみの一端を解決することが可能ではないかと、時々考えます。

この作品は、極端ですケド(笑)

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