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POP RAIN

.02 2013 .+*ショートノベル*+. comment(0) trackback(0)
 空から降って来るのはポップソング。
 足取りが軽くなる。
 どんどんと前に進んで行ける。
 どういうことかは分からないが、何をしたら良いのかはなぜか分かってしまう。
 手足が次々と動いて行く。
 俺の手はT字路の正面にある無機質な白い壁に向かって伸ばされる。
 気が付けば絵筆を持っていて、そこにはおよそ一言では表せない色が既に含まれていた。
 それを壁にべちゃりとつけた。
 ポップソングは次のトラックに移った。
 俺は筆をくるくると動かして、絵を描いて行く。
 その全貌は見えない。それどころか、完成した姿が分からないのに腕だけが勝手に仕事をこなして行く。
 ポップソングに合わせて俺は次から次へと描き出して行く。多分これは俺じゃない、いや、俺だ。だってこれは俺の腕だ。
 またトラックが切り替わった。
 俺の頭には完成像は無い。
 何故か俺の周りにはさっきから人が寄りつかない。
 俺だけの空間がここに出来上がっていた。誰にも邪魔されず、俺は一人でただただ絵を描き続ける。
 また次の曲。あれ、これ、何曲目だ?
 どうやら、必要でない情報に関しても頭に入ってこないらしい。
 様々に彩られた壁には、ポップアートがゆっくりとではあるがその姿を見せていた。
 あれ、俺絵の才能なんてあったか?
 疑問が湧いても、それを解決しようと脳が働くことはなかった。
「俺こんなセンスあったのか」
 思わず口にしてみるも、別に感動があるわけじゃない。
 とにかく動く腕を頼りに、絵が出来上がるのを楽しみに待っている。
 それにしても流れる曲がポップ以外になることはない。俺としては、ロックの方が好きなのに。
 これが神の啓示ってやつなんだろうか?
 神の声を聞いたからこその行動が全ての宗教の始まりだとすれば、神様はとうとう争いの始まらない恩寵の与え方に行き着いたと見える。
 多分俺がしてるのは、もともとそこにあったものの人の目には見えない絵を見える形に置き直す作業だ。
 これが終わったら、俺はここにいたことさえ忘れてしまうだろう。なんとなくだがそんな気がした。
 だとしたら、神様は随分とポップ好きだな。
 感覚は二十世紀的だ。おいおい、今は二十一世紀だぜ、一世紀ほど遅れてるじゃんかよ。
 もしこの仕事に報酬が出るなら、出来上がった絵は、真っ先にあいつに見せてやりたい。
 それから数度のトラック変更を経験した後、余韻だけが残った。
「ぴったりだな」
 この絵の価値は俺には分からない。
「でも上出来だってのは、分かっちまうな」
 この絵を見たやつが、争いなんて不毛なものを、やめちまうほどに。


昨日更新出来なかったのは、夜に寝てしまったからです、申し訳ないです。
あ、それは当たり前なんですけど、いつも更新する時間より先にばたんきゅうしてしまって、寝ちゃってました。
毎週水曜は大学行かなくて良いので、それが原因ですね、反省してます。

本来この作品は昨日掲載するはずでした(´・ω・`)
お詫びということで、今日は頑張ってもう一つ書きます+。(゚うω´。)o_+゚
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