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俺が男に生まれたことへの感謝を

.07 2013 .+*ショートノベル*+. comment(0) trackback(0)
 俺は男に生まれて良かったと思う。
 君を愛せる。心の奥底から涌き上がるこの感情は紛れも無く愛情で、それは原初の時代から備わっていた性的な欲求が為せるものそのもの。何一切の理論が否定出来ない、純粋無垢な想い。
 人の世は随分進歩したから、同性同士が愛し合うことだって当然のように出来る。けれど俺は男として君を愛せることに幸せを感じる。君を愛するが故の行動に喜びを見出す。
 不埒だと言われても反論出来ない感情の高まりに何だとも形容出来ない幸せを感じる。
 それは侵しがたい神聖なピアノの音色に似ている。いつかどこかで誰もが聞いた美しさ。それはどこか儚げでそんな幸せにも終わりが有るのだと織り込まれている。けれどそれがために喜びを備えている。終わりが来るまでに無上の愛を。他に無い全てを。
 いつか写真が色あせるように、俺と君という組み合わせは終焉を迎えるんだろう。その時感じるもの惜しさを最低限にするために。あるいは何一切それを感じないように――それでもきっとその心はあるに違いないけれど。
 俺はきみのために生きる。それを支えているのは、俺の外側を形作るこの性別。そこに備わった心までがそれだとは現代じゃ言い切れないけれど、最も原初的な部分で少なくともそれは区別し得る。
 神様は俺にいとも容易く許して下さったのだ。それに関しては何一つ壁をお作りにならなかった。俺の心が為せるまま、そのままに君を愛せるように。何一切のわだかまりなく、俺は君を愛おしがる。
 いつだったか俺は俺というのもはばかる程自分の生まれを嘆いたことがあった。なぜこのように生まれたのだろう。それは奇しくも同じようなことを経た後での感想だった。俺は性根の腐った悪人なのかもしれない。身勝手なご都合主義なのかもしれない。あの頃否定したものを今は肯定しているのだから。
 けれど肯定せずにいられない。君を愛せる理由は、俺にとっては何よりそれなんだから。
 幾多のメロディがあって。幾多のフレーズがあって。それを取り入れながら、俺は君への何よりの言葉を探す。
 それは物語になるかもしれなくて、詩歌になるかもしれない。何にせよ、俺はこういう人だから。言葉を連ねたそのまとまりを、君という女に、届けようと思う。
 俺のそれはいつまでも三流の域を出ないかもしれない。君の深層にまでは行き着かないかもしれない。
 俺のそれはまるで男らしさに欠けていて、むしろ女々しさの方が目立つかもしれない。
 それでもその女々しさを生んだのは君を好きになったという男らしさだって、気付いてくれるだろうか。
 ともすれば君は本を読まないような人かもしれなけれど、どうかこの言葉だけは受け取ってもらいたい。
 俺は男として生まれて来て、俺が男として授かったこの心で、君のことを好きになったんだ。
 だから俺は君のために生きて、君のことをずっと、愛して行くよ。


今作はともすれば同性愛の方からすれば差別的であるかもしれませんが、その一方で俺が俺として抱く自身への性別への想い、俺という人間のあり方を示すものですから、否定され得るものでもないと思っています。それが故に、どのように批判されようと掲載を取り下げるつもりは無いと言うことだけは、先に記しておきます。

さて、当初の思惑はまあ大体俺の場合スライダー並みに変化してしまいますが、今回は俺でもびっくりです。
「なんで俺はラブレターを書いてるんだ?」
はい、マジで謎です。
いつもあとがきで作品の評価を下げてやいないかと思いつつですが、それでも今作の出来は良いと思う反面すごく謎です。
しかもかなしいことに、このラブレター、明らかに渡すとフられる類のものな気がしてなりません。
でも俺はこういう人だから、と開き直るしかないですね。
ここのところこういった内容ばかりなので、そろそろカラフルパレットの更新に戻ります。

追伸:もしこの作品(ラブレター?)、良いなと思った方は是非拍手という形で協賛して下さると嬉しいです。皆さんの反応がいつも以上に気になる作品なので。
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