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籠の鳥は鳴けども羽ばたかず

.12 2013 .+*詩*+. comment(0) trackback(0)
 籠の鳥は羽ばたかない。
 彼はただ鳴くばかり。
 こっちへおいでよ、そればかり。
 籠の扉を開ける鍵は見当たらず、いつまでも彼は甘い声色を叫ぶ一方。
 僕が居るだろう?
 ええ、居るだけね。
 皮肉めいた返事は、白い私から。
 世間は皆私が彼を籠の中に閉じ込めたと言う。
 彼が、籠から出ようともしないのに。
 彼の声は美しい。彼の容姿は麗しい。
 けれど籠から出ることは無い。
 私の肩に乗ることも、頬にそっと尾羽を当てることも無い。
 彼はそういう距離が好みなのよ。
 貴女は言ったわね。でも違う、彼は、籠から出はしない。
 籠の外は、優しさの掃き溜めだから。
 ねえ、こっちに来てよ。
 猫撫で声の誘いは、黒い私から。


以前、友人宛に送った小さな作品です。
作品の解説というのは、出来れば書かない方が良いのかもしれませんが、少しばかり添えるというのも、俺は好ましく思うわけで。

決して手を出そうとしない人。
やさしい言葉だけを並べて、けれど行動には移さない人。
人はどこかに精神的以上のものを欲しがってしまうわけで、言葉だけじゃ、やっぱり救われないと思ってしまうものです。
そんな時、籠の鳥が少し憎たらしく思える。籠の鳥はあくまで〝私〟が閉じ込めたのではなくて、最初からそこにいたんです。
〝私〟は籠の戸を開けることが出来ず、だから鳥も外には出られない。もとより、出ようとはしていないけど。
そんな鳥を、何としても出したいと願う時、人の心はどこか薄暗く、そしてまた、必死な色に染まっていることでしょう。
鳥は知ってか知らずか。
その戸をくぐれば、幾多の羽が、舞ってしまう有様に、なることを。
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