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Bye-Bye "Bad Day"

.12 2014 .+*ショートノベル*+. comment(0) trackback(0)
 失敗した、そう確信した。
 中学も高校も受験をしたし、あの時みたいにやれば行けるとか、そんな風に考えてた。
 それなのに、会場に入ったら有り得ないほど大きな部屋の数々に圧倒されて、緊張せずにいられなかった。
 参考書を手に取るのも忘れて、私は胸に手を当てていた。
 落ち着け、落ち着け、そう言い聞かせて、色々工夫してみた。
 それでも一度始まった動揺は収まらなくて。
 気が付けば試験は終わっていた。
 動いていたペンは周囲に座っていた人たちに比べて全然だった。
 これは滑り止めなんだ、本命じゃないんだ、そう言い訳するのは、チョコを貰って過度に期待するな、と言い聞かせる謙虚な男子のようだった。
 そう言えばもうすぐバレンタインデーだな、とか思った。私は誰より試験会場を出た。
 きっと乗らないだろう電車に揺られながら、楽しそうに会話する二人組を見た。私服を着てたら、今なら誰でも大学生に見える。あの人たちは、試験を終えて無事に受かったから、ああやって幸せそうにしてるんだろうな……。
 試験に全部落ちたら、そんなことなんて出来なくて、予備校で毎日教科書と向き合う日々をもう一年過ごさなきゃいけない。
 そんなの御免だった。でも、今日の結果を見る限り、私にはそんな未来しかない気がした。
 そう思うと怖くて、怖くて、気分を紛らわせるのに音楽プレーヤーの電源を入れてイヤホンを耳に差し込んだ。
 適当に再生すると、それが流れた。
 示し合わせたかのように、私の心に流れ込んで来る。
 "You had a bad day"
 そう、今日はたまたま〝悪い日〟だっただけなんだ。
 そっと、背中を押された気がした。
 "Sometimes system goes on the brink and the whole thing turns wrong"
 そう、何もかもが裏目に出ることだってある。
 だから、そんな〝悪い日〟には早々にサヨナラして、〝良い日〟に出逢ったら良い。
 本命の学校を受ける日がそうであるように。
 音楽プレーヤーを握る手に少しだけ力を込めて、そう祈った。


歌詞の引用はDaniel Powterの"Bad Day"からです。

俺のすごく好きな曲が、この曲で、初めて聞いたのは受験期とは全く違う頃になんですが、ふとついさっき聞いていると、ああ、この曲ともっと早く会えていたら、辛い日も楽に乗り切れてただろうなあ、とか思ったので。
丁度一年前、俺も受験生でした。
大学の受験は中学、高校とは違って、凄く追い詰められたような気分になりながらの受験でした。
正直、怖い日々の連続だったように思います。
背中を押してくれるようなものも、あまり無くて。
不安だらけの日を送っていました。
そんな日を思い出して、受験生の皆さんを、少しでも応援出来たら良いな、と。

良かったら"Bad Day"も聞いてみて下さいね。とても、勇気をもらえる歌ですし。
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