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時と別れと

.18 2014 .+*ショートノベル*+. comment(0) trackback(0)
 バスに、彼女が乗って来た。
 このバスで会うのも、もう随分珍しいことになった。
 それまでずっと同じ道のりを歩いていて、よく話すこともあった。
 仲は良いと思っていた。
 それでもふいに、途切れた瞬間が、確かに二人の間にはあって、気が付けば、目を合わせる以外、しなくなった。
 それが悲しいかと聞かれれば、そうだともそうでないとも言えない。漠然と、失ったしまったような感覚だけが、心の何処かを占有している。
 あっさりと言ってしまうなら、さみしい。
 それなら歩み寄れば良いのかもしれない。
 でも何と言って?
 いつか、もうそんな些細なことを考えもしないような年頃になったら、話せる日も来るのかもしれない。
 でも今は何故か、俺と彼女は、別世界の住人な気がしてならない。
 彼女はもっと、明るい世界を生きている。俺とは違う。
 そう思う度、俺は一歩後ろへ下がり、そして背まで、向ける。
 俺から拒絶してるんだろうか。彼女が拒んでいるんだろうか。
 それはどことなくきっと双方共になんだろうけど、でも二人が今、歩み合えるような余裕は、心のどこを探したって、見つかりやしないだろう。
 歳を重ねるごとに増える露出と、歳を重ねるごとに減る露出。それだけでも、二人が違う世界を住んでいるように思わせてならない。
 きっと君は、明るい、けれどあまりに軽い世界の中で、一時の喜びのためだけに、生きるんだろうね。
 そしてそれに飽きて来た頃に、本当の幸せを手に入れる。
 俺はと言えば、そんな軽さを否定した暗さの中にひっそりと生きながら、結局のところ本当の幸せとやらに巡り合えず終わってしまう。それは極端な未来予測なのかもしれないけど、でもそれがこの世界の大体の法則だと思えば、それこそもう決して二人の世界は若いうちには交わらないだろうと思わずにはいられない。
 今はもう、彼女は遠い人だ。
 今なら分かるやさしさも、ぬくもりも、もう俺には与えられないし、俺もまた、素直にそれを受け取ろうとは思えないだろう。
 日の当たる世界を散歩する彼女と、月明かりの下で詩を作る俺。
 もう、戻れないほど、来てしまった。
 彼女からのさよならを聞くまでもなく、俺はそう言ってしまえる。
 楽しかった日々も、なんだかんだ笑えていた時間も、もう二度と、やっては来ない。
 全て過去に置き去りにして、俺たちは別の道をさらに進んで行く。
「もう、君の名前を気安く呼ぶことは、出来ないね」
 俺の知らない服と、髪。見たことのない仮面。それらを横目に、俺はそっと、目線を手元の小説に移した。
 彼女から見える俺もまた、彼女の知らない俺であるように。


いつだったか書いたものとは、別の友人を見て思ったものです。
男子なら、俺は気軽に声をかけます。
この前、誰やねんみたいな反応をされました。あっれー。
俺は何故か知りませんが、女友達が人生の中でかなり多いです。
俺としては女の子が喜ぶような話題なんて特に持ってないつもりなんですが、まあ多いです。
でも、女子とは、ふいに話せなくなることがあります。
なんたらデビューって言うんですかね。
女子高生になったりとか女子大生になったりとか、まあ彼氏が欲しいのか何なのかは知りませんが、見たこともない人に化けてるわけです。
それを見た時、ああ、もう無理だなって、思います。
話してみたら中身そのままなのかもしれませんが、俺は、無理だなって感じてしまいます。
もう、触れないでおこうと。
記憶の中にいるその人のままをとどめたい。
普通にこのことでバッシング食らうだろうし、変わることをテーマにした作品たくさん書いてんのにいざ現実となったらあれかよ、って話ですけど、でもね、全ての変化を一概に否定してるわけじゃないんです。
それに、矢印が向いてるわけでもない変化、俺がどう受け止めようと勝手ですよね。
悲しい話ですけど、ある種の変化には、俺は耐性を持ちません。
それは俺にとって好ましく無い変化で、そして別段二人が関わる必要性を持たないのなら、もう、自然に距離を取って行けば良い。
それがかつて、どれだけ親しい間柄であったとしても。

さみしさは募ります。
でも、俺は変化したい女子の気持ちを、理解出来るほど、大人でも、出来た人間でも無いから。
どうしようもない辛さを感じながら、楽しかった頃の思い出を振り返りながら、こうして作品を書くくらいしか、出来ません。
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