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King's Down

.11 2014 .+*詩*+. comment(0) trackback(0)
 王は堕ちた。
 今や王に憧れる人間はいない。
 王は悲嘆にくれる。
 妃も王子も彼にすがる。
 けれど彼は何も守れない。守れない。
 彼にはOrder以外に何かを為す術を知らなかったし、彼にはCommand以外で何かを得る術を知らなかった。
 王は堕ちた。
 どうしようもないことではあった。
 脈々と受け継がれる負債が、いよいよ王の冠を貶めただけだから。
 王は堕ちた。
 いつそうなってもおかしくなかった。
 それが、彼の代であっただけのこと。
 王は堕ちた。
 彼は悔やめない。
 彼は何もしていないし、彼が何も出来ないのも彼の責任ではないから。
 むしろ遅すぎるくらいだった。
 隣国はもっと先に陥落していた。
 無惨に首を切られた者もいると言う。
 彼は退位を迫られただけだ。
 それでもやはり王は堕ちた。
 民は湧く、歌い踊る。
 King's Downを高らかに叫ぶ。
 民は王が嫌いだった。
 彼がというわけではない。
 民は王が嫌いだった。
 誰というわけでもなく、王が嫌いだった。
 王は堕ちた。
 悲嘆の色に染まる彼の行く末を、誰も救わない、支えない。
 民は命を大事にせよと謳う。
 王の持つそれは命ではないのだろう。
 王のそれはあっさり切り捨てれば良いのだろう。
 王のそれは踏み躙って踏み砕いてやれば良いのだろう。
 それとついでに、妃と王子も。
 おそらく同罪だろう。
 King's Downはそういうことなんだろう。
 王は堕ちた。
 人間よりずっと下の存在に。
 引き摺り下ろした後は、それまでの恨みつらみを清算するためにどこまでも惨たらしく扱っても良いんだろう。
 民は笑う。
 屈託の無い笑みを浮かべている。
 嬉しさに満ち満ちている。

 今ある空の青さは、幾多のKing's Downの先に生まれた色。
 王が流した血涙を覆う民の歓喜と狂気の色。
 ああ、今日もまた、King's Downの唄が歌われる。
 頂に立つ者がまた一人。
 堕ちた。


少しずつ、新しい世界観も取り入れて行きたい。
ショートノベルや詩で挑戦して行こうと思います。
新しい自分。新しい影響。
それが確かに自分の力になる頃が楽しみです。
最近連載頑張り過ぎてるので、自分的息抜きがそろそろ欲しいところです笑
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