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Diamond Snow, Fragile Snow

.02 2015 .+*ショートノベル*+. comment(0) trackback(0)
 煌めいて。
 透き通って。
 麗しく鋭く、空から舞い降りる雪の結晶。
 肩に降り積もる雪が皮膚を裂いて行く。
 ああ、そんな感覚。
 嘘みたいだけど、でも本当だ。
 ダイヤモンドのカッター。
 あなたを幸せに出来なかったから。
 世界は私を切り裂こうとしている。
 この世で最も儚い存在に、私の心は裂かれて行く。
 信じられないほど、その刃は鋭い。
 奥深く、皮膚はスパッと裂けて行く。
 それなのに、触れた瞬間には溶け出すから。
 致命傷には至らない。
 何とか治癒する最低限のところで、ダイヤモンドのような雪は溶けて行く。
 私を殺そうとしているわけではないから。
 痛みを、ただ痛みを感じさせるためだけに。
 この傷みはあなたの。
 この痛みはあなたの。
 私がつけた傷が生む痛み。
 知らなければならない。
 幸せと不幸せ。
 私が得ようとした幸せ。
 あなたにあげようとした幸せ。
 私が生み出した不幸せ。
 あなたに産み付けた不幸せ。
 この雪が降り止むまで、私は許されない。
 この雪はあなたからさみしげな顔が消えるまで、降り止みはしない。
 出来ることなら。
 そうするのもまた、私でありたかったけど。
 私にはもう、その資格は無い。
 あなたはもう、瞳を閉じてしまったから。
 この雪を誰かが止ませてくれるまで、私はいつまでもこうしているしか、無い。


蛍火という曲を聴いてたら、書き出してた。
そんなお話。
蛍火という曲のメロディが与える印象が全てで、歌詞は関係ありません。タイトルにもあるとおりホタルが出て来る季節なので。

なんだか悲しい話ですが、悲しい時に書いたわけじゃないです(゜_゜)

明日から生きカレを初めとした通常連載再開でーす。
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