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セレナの落涙

.04 2015 .+*ショートノベル*+. comment(0) trackback(0)
 この涙は誰も知らない。
 この涙は私だけのもの。

 当てもなく歩く。
 そんな毎日は怖かった。
 明るいはずの世界の中で、道はたくさん見えているのに。
 私が進むべき道は見えなかった。
 そんな日々は怖かった。
 涙の流し方も分からなかった私の目の前に、彼は現れて。
 気が付けば、進みたい道はハッキリするようになっていた。
 進むべき道があるのではなく、進みたい道が私の前にあった。
 彼を追う内に、走った後ろに、道は出来ていた。
 時折それを振り返りながら、でも、彼がいる場所を目指して。
 彼のことを想うことと、私のことを想うことは同じだった。
 不思議だった。
 身を呈す恋ではなく。
 身を焦がす恋ではなかった。
 私の幸せ。彼の幸せ。
 それはひとところにあった。
 やっと本当の恋が出来た。
 そのことが、また私を強くした。
 本当の恋は、それだけで人を強くする。
 彼を好きになれたこと。
 もう、そのことだけで。
 私は幸せに近付いていたんだね。
 うずくまるばかりだった私に、今の私は優しく上着を羽織らせてあげることが出来る。
 それまで、同じように泣くことしか出来なかったのに。
 彼に恋をした私は、それまでの恋をした私とは、まるで違う私になっていた。
 この先の恋がどちらかは分からないけれど。
 信じることをやめる理由は、もう無い。
 幸せな恋は、確かにこの世界にあるのだから。
 知ってしまった。
 こんなにも鮮やかな涙が溢れ出て来る。
 そんな恋、知らなかった。
 そんな恋に、出逢ってしまった。
 彼が教えてくれた。
 ありがとう。
 涙と一緒に、こぼれ落ちて行く。
 幸せ色をしたそれは、もう積もらない。
 涙の数は、もう数えられない。
 積み上がった悲しみの城。
 積もり積もった哀しみの黒。
 それらは全部、溶けて消え去ってしまった。
 彼への恋が、そうさせた。
 それでも。
 涙は溢れる。
 彼といたかった。
 涙は溢れ出る。
 彼の隣にいたかった。
 涙は溢れ出て止まらない。
 彼の隣で生きて行きたかった。

 この涙は誰も知らない。
 この涙は私だけのもの。

 彼にすくって欲しかった。
 彼にぬぐって欲しかった。

「だってあなたが、誰より好きだから」

 あなたのものに、して欲しかったんだよ。


セレナって誰なんだろう。
それらしいタイトルシリーズのようで、それらしいタイトルシリーズではありません笑
あれはそこそこ知名度の高い実在する人の名前で書くものなので。

ポケモンXYのヒロインでもないです。

ああ、すくってあげたい。
セレナちゃんの涙。

でも俺は〝彼〟じゃないんだろうなあ。

昨日今日でたくさん読み切りを書いています。
元気なんだと思います。きっと。

だって今日はいつもより、笑顔だったよ、俺。
マスクをしていたから、人には見えなかったけれどね。
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